2.遺留分(いりゅうぶん)とはどんなものか?
2.遺留分(いりゅうぶん)とはどんなものか?
法定相続人のうち、配偶者、子、直系尊属(父母または祖父母)については、民法において
「最低限の相続分は確保してあげよう」という配慮がなされています。これを遺留分といいます。
※兄弟姉妹には遺留分はありません。
→【遺留分の減殺請求】 とは?
遺留分権利者は本来取得できる財産を得られなかった場合、侵害された遺留分について他の相続人や受遺者に請求することが出来ます。
これを「遺留分の減殺」の請求といいます。
遺言書を作成する際においても、この遺留分への配慮をしないと、争いの原因となります。
→遺留分の減殺請求権には【時効】があります
ただし、この請求権には時効があり、相続の開始があったこと及び自分の遺留分が侵害されていることを知った日から1年
または相続の開始のときから10年であり、この期間を過ぎると失効します。
→遺留分の割合
相続人 | 総遺産に対する遺留分 |
---|---|
配偶者のみ | 1/2 |
子のみ | 子全員で1/2 |
親のみ | 1/3 |
配偶者と子 | 配偶者1/4 子(全員で)1/4 |
配偶者と親 | 配偶者1/3 親 1/6 |
配偶者と兄弟姉妹 | 配偶者1/2 兄弟姉妹には遺留分なし |
この記事を見た人はこんな記事も見ていますRECOMMEND
-
相続における流れ
「相続」のココが知りたい!!1.相続における流れ
-
相続人はだれのこと?
2.相続人はだれのこと?
相続人
遺産を継承する権利を有する人のこと。民法で次の2つに分けられています。(1)法定相続人(法律で決まっている相続人) -
相続財産にはどんなものがある?
3.相続財産(相続税の対象となる財産)にはどんなものがある?相続財産(相続税の対象となる財産)
-
遺言書の種類
1.遺言書の種類
遺言により、法定相続分と異なる相続分を自由に指定することができます。相続分が指定された場合、遺産分割に際してはこの指定された割合が法定相続分よりも優先します。これは、亡くなられた方の意思を尊重するということです。 -
遺留分(いりゅうぶん)とはどんなものか?
2.遺留分(いりゅうぶん)とはどんなものか?法定相続人のうち、配偶者、子、直系尊属(父母または祖父母)については、民法において「最低限の相続分は確保してあげよう」という配慮がなされています。これを遺留分といいます。※兄弟姉妹には遺留分はありません。
-
生前対策
生前対策。生前対策で【争いの回避】【納税資金の準備】【節税】をしましょう。1.争族(回避)対策
-
節税メソッド
節税メソッド。1.「配偶者の税額の軽減」制度による節税。配偶者の税額の軽減とは、配偶者の財産形成に対する貢献と今後の生活保障を考慮して、被相続人の配偶者が遺産分割や遺贈により実際に取得した正味の遺産額が、法定相続分又は1億6000万円のいずれか大きい金額以下の場合には、配偶者に相続税はかけないという制度。
-
遺産分割協議書作成支援
遺産分割協議書作成支援。相続時の手続きで最も重要な手続きといっても過言ではありません。 被相続人の財産、権利、義務の引き継ぎ方法を(法定)相続人で話し合って決めるのが『遺産分割協議』です。
-
相続税・贈与税申告
相続税・贈与税申告。相続税の申告は10カ月以内という期限があります。申告期限を過ぎて申告してしまうと・・・